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★「ケータイ小説」って?

ケータイ小説とは、Web上のケータイサイトに掲載される小説
のこと。携帯電話からの執筆・閲覧が基本となるため、使用す
る端末の画面サイズによって、ある程度の制限を受けます。

一度ケータイ小説を読んだことがある人の中には、「改行ばか
りしている」「形容詞が少なくて変な感じがする」「台詞が続
きすぎだと思う」と感じた人も少なくはないでしょう。確かに
ほとんどのケータイ小説は、書籍という形態で発行される小説
に比べて、表現力の乏しさや語彙の少なさは一目瞭然です。
「携帯電話で読むときの読みやすさ」を追求して書かれている
とはいえ、決してレベルが高いとは言えません。

しかし、携帯電話からのインターネット接続が容易になったこ
と、場所や時間を選ばずに利用できること、高機能なブログの
登場、更には不況に苦しむ出版業界の思惑などが重なって、ケ
ータイ小説というジャンル自体が大流行しています。同時に、
まだこれから発展していく可能性も秘めているのです。


★文章力よりも共感が大事!

「天使がくれたもの」「恋空」のように、ケータイ小説では素
人の体験談風の作品が人気を獲得しています。その理由として、
読書に対して苦手意識を持つ人が、他人の日記を読む感覚で手
軽に読み始められるということが挙げられます。凝った表現を
使わずに身近なテーマを扱っている場合も多く、すぐに感情移
入しやすいことも重要なポイントでしょう。

例えば、投稿作をカテゴリー別に見てみると、いじめや恋愛、
家族、友情を扱ったものが圧倒的な数を占めます。誰もが経験
する何らかの体験を下地にし、自分の気持ちを素直な言葉で綴
っているからこそ、読み手の共感と支持を得ているんですね。

★ケータイ小説の今後

ケータイ小説の最大の魅力は、ケータイという身近なツールで
文章を読めること。最近では、「ケータイ小説家」になるため
の講座なども開設されているようです。人気作品が次々と書籍
化・映画化された影響で、「ケータイ小説家」を目指す人が増
えているのでしょう。ケータイ小説は文芸小説より一時的な部
数が伸びやすい傾向にあって出版業界も好意的に捉えているよ
うです。

その一方で、敷居が低く活字への興味を引くことを期待されて
いるケータイ小説の弊害として、若い世代が語彙に乏しい稚拙
な文章表現に馴染んでしまうこと、活字離れや表現力不足を悪
化させてしまうということを心配する声も聞こえてきます。

なかなか難しい問題ですが、はっきりとした答えは出ていませ
ん。このケータイ小説ブームが一過性のものではないように、
今後は涙を誘う純愛ドラマのような作品だけではなく、ホラー
やサスペンスなどのさまざまな分野から素晴らしい作品が出て
くることが期待されます。改良の余地はたぶんにあるジャンル
なので、今後の動向からも目が離せませんね。

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